忘年会シーズンに思う。
忘年会シーズン、若い子たちはあちこちの病棟の忘年会に誘われて、参加費がたいへんとこぼしてたらしいです。
あり?若い子も集金されちゃうのって思いましたが、そういえば昔と違って全科ローテ、どこにも所属してないから代わりに払ってくれる先輩がいないのですね。
自分とこに来て欲しいという下心があればおごってあげるのでしょうが、今いるとこはたいてい初期研修が終わった子は後期はもっと専門性の高いとこへ移るので、投資しても無駄ってことか。
そんな感じで今の研修制度は先輩、後輩のつながりがユルイわけですが、今日のYoshyan先生のとこみてそれは新しい制度にした目的のひとつかもとか思っちゃいました。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20091218
医師の集約化はかなり難しい部分があって、ふたつの病院を統合すれば人手が二倍かというとそうもいかないんですよね。
それぞれの流儀があって折り合いつかずに機能不全になったり辞めちゃったり。
単純な足し算とはいかない。
でも最初から根無し草にしておけば、ちょっとそこんとこが柔軟になるかも?
流動性が増して人の移動がやりやすくなる??
どうなんでしょうね。
そうしておいて医師の多い医療機関に診療報酬を厚くすればそこに人を集められて非効率的な病院はおのずと淘汰されると。
なんせ医師が集まらない病院は経営が成り立たないですもんね。
それでよい点は医師の過重労働が少し改善されるのかな?
それとも集約化したために広範囲から患者さんが集まって結局は同じことになるのかな?
交代勤務は出来そうな気がするので悪くはならないかも。
で、医療を受ける側は近所に病院がなくなる、待ち時間が長くなるってことですね。
まあ待てる病状のときは待ちましょうですむけど、そうもいかない時は辛いなあ。
集約化はアクセス制限って言わない状態で実質的にアクセスしにくくするっていう姑息なアクセス制限なわけで、しかも医師の不足が見た目上は改善するといういろんな意味で今までの国の不手際をうやむやに出来る解決法なんだろうなと思います。
......というわけでこの路線は続きそうな予感。
ところで誰でしたっけ?医療にもっとお金かけてくれるって約束したのは?
え?ああいうのは約束のうちにはいらないって??