Trick or treat.

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私は代替医療を否定はしません。非科学的なことも好き。

でもそれは「無害なうちは」という条件がつきます。


ちょっと前に科学とニセ科学についてネット上で盛り上がってたことがありますが、私にはニセ科学を肯定する理由が理解できませんでした。

科学的に証明済みのこと「科学」、いまだ解明されてないこと「未科学」って私はとらえてます。

で、ニセ科学とは「間違ってると証明されていること」を科学と言い張ったり、「正しいとまだ証明されていないこと」を正しいと主張することと考えています。

ニセ科学はいまだ証明されていない科学ではなく、「まがい物の主張」。

で、それを批判するのは野暮だというニセ科学批判批判?というさらに判らない主張も見かけました。

それも不思議。

本人が気がつかずにニセブランド商品を喜んで購入してるのであればそれ偽物だよと指摘するのはおせっかい?

私はそれなりの親切だと思いますが。



まあそんな感じなのですが、今度は代替医療

代替医療の中には有用性がまだ証明されていないためスタンダードな治療となっていないものから、すでに有用性が否定されているもの、有用性の検討をする気にもならないものまでいろいろあると思います。

中には時代が変われば脚光をあびるようなものも含まれている可能性も有るだろうとは思います。

今有る治療法なんて何もかもが発展途上なものだと思いますから、新しい可能性は無視しちゃいけない。



で、問題だと思うポイントはニセ科学と一緒。

有用性がすでに否定されているものや有用性がいまだ証明されていないものを有用であると言っちゃうこと。

要は代替医療は否定しないけど、嘘は否定しなきゃって思います。



偽ブランド商品ならまだ騙されるほうも何だなですまされますが、医療の場合は被害に遭うのは本当に困っている人。

藁をもすがりたい状況の人たちに藁よりずっと見かけの良いもっともらしいものを差し出すのですから、黄金の壷より恐ろしい。

本気の場合も商売の乗っかったインチキも場合によっては同じくらいたちが悪い気がします。



痛みは必要なものです。

痛みを感じない人の体はボロボロになります。

関節がねじれても痛みを感じない体だと脱臼、骨折しほうだい。熱くても平気だとやけど。

痛みは困ったことが起きてますよ~という警告。


だけどもう負け戦の場合、治療の方法も無くなった時点での痛みなんて何の意味があるんでしょ?

これに耐えれば治るなんて言ってるのが教授????

http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20091026#p1


いや~これは本当にぶったまげた。

いろんな意見の人がいるのは判りますが、ここまで極端でしかも教授。



現在行われているEvidence-based Medicine(EBM)とは「入手可能で最良の科学的根拠を把握した上で、個々の患者に特有の臨床状況と価値観に配慮した医療を行うための一連の行動指針」

あえて「最良の科学的根拠」を無視して根拠の無い治療を行う時間もお金ももったいなさすぎると思うのです。


それに加えて末期の痛みまで我慢しろなんて。

恐ろしすぎます。