少子化だけど就職難みたいな不思議。

またまた医者を増やすことについて思うこと。

確かに医者の数って足りてないとは思うんです。

実際に夜勤明けをお休みにしようとしたら病院は勤務医を1.5倍くらいにしなきゃ無理かな?

以前にそんな試算を見かけたような。

まあ労働基準法を守るためには相当増やさなきゃいけないのは確か。



でも問題はそんなにポストがあるかといえばないわけですよね。

傾きかけの会社が人員整理をして少人数に労働基準法無視の働きをさせてるのと一緒で結局はお金がないという話。


一時期、麻酔科医がいないとか産婦人科医がいないとかの病院ですごい高給で医師募集をして話題になりました。

でも普通辞める人はお給料に不満があるっていうより勤務体制がきつすぎるとかが不満なことが多いんじゃないかと思います。

高給でっていうよりちゃんと労働基準法遵守の職場ですっていうほうが魅力あるはず。

でもそれを達成するには他の科だってやらなきゃいけなくなるだろうし、1.5倍の勤務医数とかものすごい人件費が必要になるわけで。

それをするより勤務は辛いけど産科医だけとか麻酔科医だけとかを破格の給料でよぼうとかなっちゃう。

それでは結局はつられてきた人も長くは勤めていられないだろうし、他の科の人もやってられない気分になって逆効果とは思いますが。


そんで医者を増やしてワープアにすれば安い給料でたくさん雇える??

いやいやいや、そんならまっとうな人はやる気しませんって。

たぶん今でも大学病院とかで勤務してれば実態はワープアですけど、それは自分の意思で選んだ道であり、やりたいことがあるわけで無理やりワープアな状態にされてるってのとは違うと思います。



なんか少子化が問題だっていいながら就職が氷河期っていうのも似たようなもんかもとか思ったり。

働き手は足りないんですが、働くポストは無いんです。

要は安く労働基準法なんか無視で使えて使い捨てにできる働き手が足りないとかなのかな?



根本的に医療と福祉を金喰い虫って思わずに雇用の場として景気対策に使えるといいんですけどね。

それと健康食品やら健康器具やら代替医療やらに多額のお金を支払う層からまっとうな医療と福祉のほうにお金を吸い上げる方法がないかなあ?

後期高齢者医療制度は根本から違ってたと思うのですが、ああいうやり方じゃないいい代案がないものか....


結局は医療崩壊って需要と供給のバランスの崩れ、医療にかけるお金が足りないってことだと思うので、医療のことだけ考えてもしょうがないんでしょうけどね。